どうも。志乃です。
2019年5月3日に日本先行上映が開始した映画「名探偵ピカチュウ」を、親子3人で公開初日に観に行ってきました。
公式が発表していた「しわくちゃのピカチュウ」が登場する予告編の動画が、ツイッターで話題になり、それを観て以来、ずっと楽しみにしていました。
今回は、その感想です。
映画「名探偵ピカチュウ」予告編
【公式】映画「名探偵ピカチュウ」予告①
しわくちゃ顔のピカチュウ動画
映画「名探偵ピカチュウ」予告②
映画を全て観終わってから見ると、見え方が変わります
映画「名探偵ピカチュウ」とは
ハリウッドで制作された、ポケモンシリーズ初の実写映画化作品。
2016年2月に発売された、3DSゲームソフト『名探偵ピカチュウ 〜新コンビ誕生〜』が原作。
ポケモンの「ピカチュウ」と言えば、「ピカピカ〜」とだけ鳴く、愛らしい声(声優:大谷育江)が印象的なキャラクターだが、このシリーズのピカチュウは、渋い中年男性の声(声優:大川透)で、人語を喋る。
そのシリーズの映画化とあって、今作のピカチュウは「中身がオッサン!?」というのが1つのウリになっている。
ハリウッド制作ならではのエンターテイメント作品
「名探偵」ピカチュウという名の通り、ジャンルとしては「ミステリー」に分類される。そこにハリウッドならではの、精巧なCGと派手なアクション、ユーモアが加わって、家族で楽しめる娯楽映画になっていた。
エンドロールを眺めていて驚いたのが、関係しているCGデザイナーの数。
文字が縦に流れても流れても出てくる、大量の名前。
CG制作にどれだけの労力とお金がかかっているのか、容易に想像がついた。
そうして生まれたCGの数々は、実写と絶妙に絡み合い、「現実世界に、違和感なくポケモンが生息している」と思わせる、リアリティのある映像になっていた。
日本で制作していたら、きっとこうはならなかっただろうと思う。
家族愛をテーマにしたストーリー
ジャスティス・スミス演じる、ポケモン嫌いの主人公・ティムと、不本意ながらもパートナーとなったピカチュウがコンビを組み、訃報が届いた父の謎について、共に解き明かしていく。
ストーリーが進むうちに、父親とポケモンを拒絶し、心に孤独を抱えていた青年ティムに、変化が生まれていく。
その中で様々なポケモンが登場。ファンにしか分からない小ネタもあって、長年のポケモンファンほど楽しめる内容になっている。
ただ、ストーリーは「ポケモン」中心というわけではなく、誰にとっても普遍的なテーマ「親子関係」にスポットを当てたもので、ポケモンについて詳しくない層でも、それなりに楽しめると思う。
あまりピカチュウの中身がオッサンという感じはしなかった
原作であるゲーム版の、名探偵ピカチュウを演じた声優の大川透さんは、2017年に病気療養中であることと、活動休止を明かしていたが、現在は体調を考慮しながら徐々に仕事に復帰している。
だが今回の映画版「名探偵ピカチュウ」では、当日まで日本語吹き替え版のピカチュウ役が誰かは知らされていなかった。
劇場で第一声を実際に聞いてみて、すぐに私の好きな俳優、西島秀俊さんだと気づいたのだが、声も印象も若々しい俳優なので、「このピカチュウ、言うほどオッサンか?」という違和感が先に来てしまった。
ただ、彼を起用したことにも理由はあるはずで、それが何なのか考えてみた。
なぜ西島秀俊がピカチュウ役に選ばれたのか起用の理由を考えてみた
この映画の「ピカチュウ役」として、ハリウッドの人気俳優、ライアン・レイノルズが出演している。
出演と言っても、声の出演に限らない。
どういうことかと言うと、声を担当するのはもちろん、モーション・キャプチャーを使って、彼の表情や身振り・手振りを細かく記録し、それをピカチュウに移植するという手法をとっていて、まさに「ライアン・レイノルズの魂が、ピカチュウに乗り移った」ような状態。これも映画を観ると納得できる。
ライアン・レイノルズについて詳しくなかったので、視聴後に彼について調べてみたところ、40代男性ながらも若々しく、甘いマスクの、筋肉隆々なマッスルガイだった。
なるほどこれは、日本で言う、西島秀俊さんだ。納得。
字幕版の予告編では、ライアン・レイノルズが演じるピカチュウの声を、低音ヴォイスのように感じたが、英語は日本語と比べて発声が低いのが一般的なので、海外の人が聞いたら、特段低いわけでもないかもしれない。
最初から見直したくなる仕掛け
予告編を観ていただければ分かる通り、「他の人には聞こえないピカチュウの声」が、なぜか主人公のティムにだけ理解できるという設定。
様々な謎が解き明かされていく中で、その謎も明らかになる。
その仕掛けが「なるほどな〜」といったもので、それを踏まえてストーリーを最初から追えば、また違った見方になるものだった。
1度目の視聴と、2度目の視聴では、また違った味わいがありそうで、ニクい演出だと思う。
子どもにも分かる難易度か、不安な方へ
ストーリーの内容はまさに「ハリウッド映画」という感じで、よくも悪くもおおらかで、誰にとっても分かりやすいものだった。
視聴後、ママ友に勧めたところ「子どもでも楽しめる内容?」と不安に感じている様子。ジャンルがミステリーということで「大人向け」と感じるようだ。
前述の通り、ミステリーというより大衆向けの娯楽映画という印象のものなので、あまり心配はいらないと思う。
隣に座っていた7歳の娘は、泣いたり笑ったり、ハラハラドキドキしたりしていて、観終わった後もその興奮がしばらく続いていた。
ポケモンが好きな子どもも、そうでない子どもも、楽しめると思うので、残りのGWや週末に何の予定もなく、空いた時間を持て余している方は、子どもを連れてぜひ劇場へ行ってみて欲しい。
では、また。
コメント