どうも。望月志乃です。
すっかりめっきり更新頻度が低くなっている今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回は、先日出演してきた「発達障害ごきげんサミット」について、シリアスな視点で書いてみたいと思います。
前回、前々回とあまりにコミカル路線に振り切れたレポを書いてしまったので、「それだけではなかったよ」ということを伝えていきたいと思います。
わたし以外、誰1人としてレポ記事を書きゃあしないので、非常に責任を感じています。
恵まれている強者と、恵まれていない弱者って、どういう人のことを言うの?
わたしが誰かを励まそうとする時、その相手を追い詰めてしまうことがあった。
もちろん、傷つけたいわけではないし、自分の考えを押し付けたいわけでもない。
色んな傷を持った、色んな人がいる。
ただ、釈然としない気持ちがずっとあった。
「恵まれている」は、何をもってそう定義するのだろう。
恵まれた当事者の、恵まれなかったこと
先日、吉祥寺で行われた「発達障害ごきげんサミット」には、様々な問題を抱えながらも、前向きに生きようとする当事者たちが集まった。
みんな、発達障害だけではなく、脳やからだ、家族、容姿など「生まれ持ったもの」に人生を左右されがちだ。
“自分にはどうしようもできない” 理不尽な苦しみから、立ち上がるために、出来ることを探している。
何かに恵まれているからと言って、なんの苦労もない訳じゃない。
わかりやすく恵まれたものを持っている人間は、向けられる嫉妬と悪意もエグいものがありそうだ。
「羨ましがっていたって仕方がない」と、本当はみんな分かっちゃいるのだろうとも思う。
ブッダ「生きるのつれえ」
「この世は、誰にとっても苦しいものだ」と、ブッダは言った。
認めようが認めまいが、誰もが苦しみを抱えて生きている。
苦しみには大きいも小さいもなく、他人の苦しみを完璧に推し量ることはできない。
わたしが今、恵まれた環境を手にしているのは、しぬほど努力したからだ。でもそんなことは、他人にはわかりようがない。いま、恵まれない環境にいる方の、努力が足りないということでもない。
この世に生きる限り、悩みはついて回るんだ。
ならば、“強者の理論”の、強者とは一体、どんな人間のことを指すのだろう?
生存バイアスなだけだとか、運が良かっただけとか、そういう「自分以外の成功している奴」に「自分よりも楽をしている」という理由をつけてみても、本当のところは確かめようがない。
人生は帳尻合わせ。プラスと同じ分だけマイナスがある
どこかで恵まれている分、きっとどこかで大変な思いをしている。
本人が表に見せているか、見せないようにしているかにも寄るし、
その人の苦労を見ようとしているかにも寄る。
誰にとっても生きるのが苦なのだったら、強者とはどういう人のことを言うの?
生きている限り、発達障害者として生きていくことの「デメリット」からは逃れられない。
だったらわたしは、少しでも自分のプラス面に目を向けて生きていきたい。
他人のプラス面だけを見て、卑屈になったり、嫉妬するようなこともしたくない。
ごきげんに生きていけるのは、何の苦労もしていないからじゃない
発達障害ごきげんサミットに出演したパネラーのうち、過半数は自殺未遂経験者。
生きていく辛さを極限まで味わった末に、明るい道を目指している。
だって、幸せになりたいと思ったら、明るく生きていくしかないんだもの。
ぐだぐだ言ってたって、何にもならないんだもの。
とことんまで悲観していくと、行き着く先は、自ら命を断つしかなくなってしまう。
でも、そこからUターンをしたら、いつでも明るい方に顔を向けることができるんだ。
「自分には何もない」なんてことはないよ
そう思っていると、傲慢になってしまうよ。
あなたの持っているものは、他の誰かが欲しくて堪らないものかもしれない。
自分の長所をきちんと理解していなければ、知らず知らずのうちに傷つけてしまうこともある。
「こんなもの、何の役にもたちゃしない。こんなもの、何の価値もない。わたしが欲しいものは、こんなんじゃない」
自分の手の中にあるものより、他人の持ち物の方が輝いて見えるだなんて、よくある話で。
自分をしっかり見つめることができた瞬間から、他人の目にキラキラしたあなたが映る。
他人と同じものを手に入れるのに、かかる労力に差が出てしまうかもしれない。
どうやっても手に入らないものを求めて、何度も苦しくなってしまうかもしれない。
とことんまで運命に抗ってみるのもいいかもしれない。
自分との戦いの中で、「あれ?ジブン、意外とイイもの持ってんじゃん?」と思えたら、それを糧にして生きていける気がする。
「自分には何にもない」と思っても、懲りずに探し続けよう。
誰かに教えてもらうのもいい。
とても生きづらいけれど、生きていこう。
一緒に、頑張っていこうな。
では、また。
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