映画を見たいと思ったら、もうレンタルビデオ店に行く時代ではないんですね。
月額いくらで見放題の映画・テレビ番組視聴サービスがいくつかあって、どれがいいのか決めかねていましたが、我が家のビデオ再生機器であるPS3ですぐに利用できて、無料お試し期間もあるhuluを、試しに利用開始してみました。
元々ディズニー映画がたくさん見たくて、こういうサービスを探していたんですが、このHulu、ディズニー映画は、ほとんどありません。それでも「魔法にかけられて」があったので娘と観てみようかと思いましたが、これは字幕版のみで、未就学児には不向き。そもそもhulu(月額933円)には、最新の映画・番組はあんまりないみたいです。dビデオは比較的安い月額500円で利用できるけど、最新作・話題作は別途レンタル料がかかる。月額1990円のU-NEXTでも、最新作は見放題とはいかない模様。ま、そんなもんですよね。
「新旧のディズニー映画を娘と一緒に見たい」という当初の目的からは外れましたが、Huluには、アンパンマンチャンネルもあるし、NHK教育の子ども向け番組もあるし、キッズ向けの番組が豊富で、結構いい感じかも。
娘と旦那が寝たあと、どんな映画があるのか探してみたところ、劇場で予告を見かけてからずっと見たいなあと思っていたフランス映画「最強のふたり」が、ラインナップの中にあったので、この機会に観てみました。
首から下が動かない全身麻痺の富豪を、スラム街出身の黒人男性が介護することになり、奇妙で愉快な友情が育まれていくという、実話を基にした、ハートウォーミングな映画です。「笑って泣ける映画!」という謳い文句ですが、いわゆる「泣かせる」映画ではなく、見終わったあとに(…あー…なんだか良いものを見せてもらったかも~)とホッコリするような映画でした。身障者差別や、黒人差別、前科者差別、格差社会などなど、重い題材を扱ってはいるものの、全体としてはコメディって感じ。
この「最強のふたり」、原題は「Intouchables」で、禁忌という意味らしいです。
なんだかピンと来ませんが、身障者をネタにして笑いをとるというテーマ自体、タブーだったりしたんでしょうか。(劇中、ヒトラーをネタにしているシーンもありました)。タブーにあえて踏み込むことで、対等な関係がうまれて、垣根を越えた友情が育まれていくという、そんな内容だったように思います。(ブラックジョークが本当に笑えなくてドン引きしたりもしましたが…)
あと、実話を基にしているということで、映画のラストでモデルとなった二人が登場するんですが、青年のほう、別に黒人ではないらしく、最後の最後で「ええ!?」となります。黒人男性に変更することで、より映画のテーマを明確にしたんでしょうかね。(そこ違うのかよ!?)と驚くこと請け合いですが、心暖まる、とってもいい映画でした。
ハリウッドでのリメイクが既に決定しているとのことで、そこらへんのテーマがより深く掘り下げられたりするんでしょうか。毎度のことながら、既に作品として完成しているものを作り直すって失礼なんじゃないのかしら…と思いつつ、フランス映画らしく(?)、じんわりホッコリ楽しむ映画で、「エンターテイメントです!!!大盛り上がり~~~~!!!」って感じでもなかったので、ハリウッド版はもっとエンタメ性が高まったりするのだろうかと、そちらもちょっと楽しみな自分がいます。
あーーーーいいモン見たな~~~~~
hulu、最新作やアダルトコンテンツがないというデメリットもあるようなんですが、特にこだわりがなく、「あっ、この映画見たかったんだよね~」と、ずっと気になっていた映画を発掘して観る分にはとってもいいかもしれません。特に小さな子どもがいると、なかなか映画館にも行けないですしね。ファミリーにはいいかも。
無料期間中に、色々試してみたいと思います。
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