産後クライシスとは?
近年、よく耳にする言葉・・・「産後クライシス」。「産後クライシス」とは、NHKの情報番組が作った造語で、クライシス(crysis)は、危機・局面・崩壊を意味します。産後クライシスの定義は、「産後2年以内に夫婦の愛情が急速に冷え込む状況」としています。最近まで産後クライシスの実態は、あまり知られてませんでした。ですが、5年に1度「母子家庭になった時期」というものを厚生労働省が調査しており、その結果、最も多いのが子どもが0歳~2歳の時期の離婚だという事が分かっています。(死別・未婚の母除く)
引用元:産後クライシス-赤ちゃんの部屋 http://www.babys-room.net/sangocrisis.html
出産・育児で深まる家族の溝
息子がインスタントラーメンを食べてたわよ、つわりは病気じゃないんだから早く帰ってあげてね と病室に電話をもらったことは一生忘れない
— Ruribi (@hashibutogara) 2015年4月23日
ご覧ください、同じく悪阻を経験したであろう、経産婦すらこの言い様。
辛さを忘れてしまったのか、症状が軽かったのか、それとも自分もすごく重いのに耐えた記憶が「お前も甘えんな」という嫉妬心を生み出すのか?分かりませんが、経験者ですらこんなことを言ってしまうわけですよ。
100%想像するしかない男性にとっては尚更、考える材料が少なくて、イメージするのがもっと難しいのかもしれません。旦那さんの想像力の差が、ママへの態度の差につながっているのかも?
「何でそんな男と結婚したの?」
「何でそんな奴の子どもなんて産んだの?」
なーんて言ってみても、言った側が気持ちいいだけで、何の解決にもなりゃしません。もう結婚したし、もう産んだ。じゃあ、よりハッピーな道を選ぶために、これから自分が出来うる最善を尽くすしかない。
そこで、これから私の経験を書いていきたいと思います。想像力のある旦那に恵まれた私が、偉そうに何かを書くのもおこがましい話ですが、何かひとつでも参考になれば幸いです。
1 出産・育児に興味を持ってもらえるキッカケを探す
実際、既に数々の自治体で配布されているようです。自治体に妊娠を報告すると、窓口で母子手帳や関連情報冊子をたくさん手渡されるので、その中に無いか探してみてください。フォロワーさんに教えていただきましたが、母子手帳と一緒に「父子手帳」を配布している自治体もあるんだとか。
しかし!同時に寄せられたのは「…でも読んでくれませんでした…」という多くの声。あ、はい、ダルイよね、ああいうの。責任感から「読まされる」専門書は、読んでてあんまり面白くないし、「お前のこういう考え方がダメ!」と否定されているようで、なんか読む気にならないの、やだァ~~わかるゥ~~~↑↑↑(男性側に寄ったことによる突然のオネエ口調)。
「うるせえ!いいから読め!」って言われても、食欲ないのに口に無理やりモノを詰められて怒られている感覚に近いものがあるかもしれない。
こちらはシリーズもので、他にも様々なテーマに沿ったものが発売されています。
私は主人の叔母から出産祝いに贈っていただきました。(お勧め図書として、新聞に載っていたそうです)。うちの旦那がこれを読んで、「…あ~わかるわ~」とポツリと言ったのが、とても記憶に残っています。
この商品をポチっとやっていただけると、ぶっちゃけた話、私に多少の小銭が入りますが、別にこの本じゃなくてもいいです。漫画でも講座でもなんでも、あなたの旦那さんが「面白そう!」と思ってくれる何かを探してみてください。
あ、このリンクは全然関係ないんで、気にしないでください。
2 パパを悪者にしない
責めたい気持ちをグッと我慢。「どうして分かってくれないのッ!?」と責められて「超わかったーーーーーーーゴんメェェエエエエエ!愛してる(ガシッ)」ってなる人はあんまりいません。いたらそれはそれで腹立ちませんか。「簡単に分かった気になるな!!!」とビンタしたくなりそうです。勝手ですね。人間って勝手。産後の女はケモノです。凶暴化が進んでいることを、自分も忘れてはいけません。
多くを期待してみたところで、相手は他人。
自分と同じ位、自分のことを理解してもらえるわけはないですし、多くを求めてみても、ガッカリと自己嫌悪を繰り返して、相手も自分も辛くなるだけです。
「もう他人に期待なんてしない…!」と、思春期に感傷に浸りがちなアレ、意外と真理なのかもしれませんね。「何も言わなくても、わかってよ!」というのは、甘えの一種みたいなもの。甘えるのが悪いってことではなく、可愛く甘えた方が、成功率が高そうだと思いませんか。
褒めてほしかったら自分からそう言う。
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ま、そんな心の余裕がないのが、産婦ってやつなんですが、心の片隅に置いておくと、喧嘩がひとつぐらい減るかもしれません。
育児を完璧にこなせる人なんていません。「完璧な母親」を求められたくないのなら、まず自分が相手に「完璧な父親」を求めることをやめることから始まります。
パパは悪くない。もちろん、あなたも悪くない。
3 余裕がなくても優しくする
自分に余裕がなければ、他人に優しくすることはできないと、よく言いますね。
その「余裕を持つため」に、ああしろこうしろと様々な育児ストレス解消法が紹介されまくっていますが、言わせていただきます… 追いつきません。全然追い付きません。
ふざけてんのかってくらい解消されません。
「育児ストレス解消」でゲシュタルト崩壊待ったなし。
余裕は、持てない。
諦めましょう。残念ですが「余裕がなくても、無理やりにでも、自分と他人に優しくする」しかありません。かなりツライですが、人間関係は鏡のようなものなので、それであっけなく好転したりもします。電車内でのベビーカー使用が繰り返し問題になっていますが、それもみんな余裕がないせいではないでしょうか。余裕がなかったら、他人に冷たく当たってもいいのかというと、決してそんなことはないですし、めぐり巡って自分の首を締めることにつながります。
「余裕がないから優しくできない」と思うと、相手もそんな態度になります。情けは人のためならず。
4 自分を守る
「なんでそんな酷い男と結婚なんかしたの!?もっと自分を大切にしなよ!」と言いたくなる夫婦が、世の中にたくさん溢れていますが、奥さんの方が産後「正気に戻った」かのように離婚するケースを、多く見かけます。自己肯定感が低いと、「自分はクズだ、何の価値もない、こんな酷い扱いを受けて当然なんだ、この人しかいないんだ」と思い、他人から見てどんなに理不尽に見えようが甘んじて受けてしまうケースもあるように思いますが、「自分の命よりも大事なもの=赤ちゃん」が生まれることによって、(自分を守る気はなくても)赤ちゃんだけは守らねばと、うまい具合に自己防衛スイッチが入る場合があるのかも。それは「産後クライシス」がポジティブに働いたと言えると思います。
それならそれでよし!!!!!!!!!!!グッバイパパ!!!!!!!
冒頭でも書きましたが「自分がよりハッピーになれる道」を行くため、離婚を選ぶというのも大事なことなんじゃないでしょうか。
5 「ありがとう、素敵!」を一日1回は”心を込めて”言う
「うまくおだてて、自分の都合のいいように旦那をコントロールしろ」ってことではないんですよ。
「旦那は教育しなさい」って聞きますけども、パートナーに対してあまりに上から目線で、対等な関係ではありませんので、私は好きではありません。見下すと意外と敏感に察知されてしまうものですし、良好な夫婦関係がそれで築けるとは考えにくい。
「心から」感謝の言葉を述べるのがポイント。ありがとうを多く伝えられるように、感謝の種を探す。「ありがとう」は言えば言うほど幸せを運んでくる魔法の言葉。
誰かの役に立ったんだということを証明する言葉でもあり、「もっと頑張ろう!」と思えるんじゃないでしょうか。
6 最後に
何をどう選択しようが、何をどう言おうが、攻撃的に批判してくる人間はいます。
そしてそれは自分も例外ではありません。
被害者側の立場から不満を言う時、つい攻撃的になってしまい、自分も加害者になってしまうことがあります。そしてそれで自己嫌悪してまた辛くなったりするんですよね。
斉藤由貴さんが言ってる、「子育ては自己嫌悪との戦い」ってのがすごくわかる。
— Toshimi (@spring17fu) 2015, 4月 23
このブログで繰り返し書いていることではありますが、まず自分で自分を認めてあげると、自然と他人をも認めることができるようになるそうです。
簡単なことではないですが、自分も相手も大事にして、ツライ自己嫌悪を少しずつ減らしていけたら、心がもっとずっとラクになるのかもしれませんよ。
まずは1日1回の「ありがとう」から、始めてみませんか。
どんな時でも、今より少しでも幸せになるための努力をしたいと私は思っています。
その人の苦労は、その人にしか分からないことで、私も何も分かっていない人間のひとりですが、何かひとつでも参考になれば幸いです。ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
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