どうも。望月です。
取り急ぎ、ツイートのまとめにて失礼します。
少々読みにくいかもしれませんが、ご容赦ください。
ユースホステルの主人が軽率なツイートをして批判殺到
おはようございます!晴れ日。昨日宿泊の男子学生4人組に由布院の良かった所を聞くと「下の湯です!」と即答。そこは町で唯一の公衆混浴温泉。彼らが入浴中に若い女性が入ってきたそうです。一生の想い出になったとか。世界の女性陣には知って欲しい。皆さんには特大の魅力が備わっているという事を!
— 湯布院カントリーロードユースホステル (@CountryRoadYH) 2019年3月7日
ご本人に悪気はなく、「あなたたちは、魅力的だから自信を持って!」と、褒めたつもりで投稿してしまったのでしょうか。
文脈から言って、「(男性学生をこんな風に喜ばせられるほど)魅力があるんだと言うことを、全世界の女性に知って欲しい!」と、宿泊施設の人間がカッコ内の問題性を認識できずに言ってしまっているわけで。
「あなたたち(の裸)は、(性的に)魅力的で、(男性をこんな風に喜ばせることが出来るほど、価値があるよ!)自信を持って!」と、受け取られたわけです。
それで、「女性客をなんだと思っているのか」と批判が殺到。
あなたはこれを、“曲解”だと思うでしょうか。
「性的魅力を褒めているつもり」が通用しなかった理由
「女性は異性から性的な目で見られるのが不快」というのを、理解できない男性が一定数いるんだろうなと感じる。
「自分は女性から性的欲求を持たれたら嬉しいから」相手もそうだと感じるんじゃないかなあ。「自分がやられて嫌なことはしない」の逆。
女性側は「男性から身を守る」必要があって、いつ、どこで、何をするにも、危機意識を持ってるわけです。
性被害者への風当たりや批判も強く、世間からも自衛を強く求められている。
つまり、「男性から性的に見られる」ということは、リスクが大きく、怖いのです。
そこへ「性的に魅力があることを褒めているんだから自信を持て」と言われたら「お前何言ってんだ」ですよね。
(ちなみに「評価し、褒める」という行為には、上下関係が絡んだりします。)
お気楽感覚で「女性自身に知って欲しい特大の魅力」と呼びかけたものの実態は女にとって「警戒を余儀なくされている日常と隣り合わせの危機」です。この世はそれを経験せずに生きられる安全地帯ではないので世界中の女性が己の人生をもって知っています。だから逆鱗にふれたんですよ。
— shoko (@shoko808) 2019年3月17日
混浴の文化を否定しているわけではない
この怒りに対して、「混浴文化を否定している」であるとか、「混浴に入らなければいい」「混浴に入る女性は了承済みだろう」などの反論も出ています。
私の話で言うなら、見知らぬ男性から、裸をジロジロと見られてしまうリスクを考えると、混浴には絶対に入りたくないなと思いますが、気にしない女性もいらっしゃるんだろうと思います。
混浴文化については、そういう方々同士で、自由にお楽しみくださいという感想しかなく、何の文句もないんですけど。
そもそも、性的な目的で混浴を利用しようとする客は「ワニ」と呼ばれ、風紀を乱す迷惑な存在とされています。
実際に、度重なるワニの迷惑行為により苦情が殺到し、混浴施設が閉鎖に追い込まれた事例もあったようです。
公序良俗に触れる行為を行う集団が定期的に訪れたり、俗に“ワニ”とも呼ばれる、のぞき目的と思われる不審人物が出没するなどの事態が報告され、苦情が相次いだため、苦渋の決断として露天風呂の湯が全て抜かれる結果に。
定期的に不適切な行為をしていたのは1グループのみという話ですが、日本の伝統でもある共同温泉が減るというのは温泉ファンとして残念なだけでなく、不動の湯は栃木県のポスターでも紹介されるなど塩原温泉郷にとっても重要な観光資源だっただけに、今後の観光業への打撃も懸念されます。
そのような女性への迷惑行為を、観光地の宿泊施設の代表者が、公の立場で容認するような発言をしてしまった。
妻と娘がいる、公共宿泊施設の主人という立場から、公に発信するものとしては、あまりに不適切だったのではないでしょうか。
ヌーディズムの概念が確立されていない日本では、混浴は昔の大衆文化として今に守られていると思います。しかし、「混浴」の目的が、性別や衣服から解放され湯治を行うことでリラックスをする事、から外れて「他人の裸を見ること」にすり替われば、それは「公然わいせつ」であると言わざるを得ません。
— ゲンタシンちゃん (@gentashinchan) 2019年3月17日
「何で怒られるのか分からない」に潜む本質
湯布院カントリーロードユースホステルの店主が炎上している点、案の定「何が問題か分からない。混浴に入らなければいいだけだろ。論点をずらすな」という、論点が分かっていないリプが結構ついていて、この「分からない」というところに問題の本質があるよなあと思った。
— 望月志乃🌞ADHDだヨ!全員遅刻 (@shinoegg) 2019年3月17日
「分からない」のは、個人だけの問題ではない。だからこそ根が深い。
慣れとは怖いもので、それがどんなに悪いことであっても日常の中に当たり前に存在してれば深く考えることなく受け入れてしまいます。男尊女卑の考え方がここまで浸透したのもその慣れが一因を担っていると考えられます。
「女性差別の意識がない」のは、環境がそうさせている
怒りを表明する女性の多くは、日本男性の殆どが「悪意はなく、ただ分からない」ことを知っていて、「知ってほしくて」声を上げているわけなのだが、「難癖をつけて喚いている」と受け取られてしまうことがある。
「お前は大切な妻と娘にも、同じこと(下心のある男性客に裸を見せると喜ばせることが出来る。それだけの価値があると知って欲しい)を求めるのか」という怒り。
大切なものは守るだろうに、その他大勢の若い女性のことはそうではない。
自分が、どれだけ差別的なことを言っているのかということが、分かっていない。
「公の立場で、そのような発言をしても問題がない」という認識に至ってしまうほど、常態化している文化の中で育ってしまったのでしょうか。
「無意識の問題を意識してもらいたい」という願い
ずっと「当たり前」で「何も問題ではない」とされてきたことが、時代の流れと共に変化しつつある。
多くの女性が、「問題だということを、まず認識して欲しい」と願っている。
その願いが強かったり、過去のトラウマなどもあって、「気持ち悪い」とか強い口調で相手を侮辱したり、感情的になって訴えてしまう。
ただそうすると、相手としても冷静に聞き入れてくれるわけもないので、なんというか、落ち着いて話し合えればいいのにな、と思う。
客観的な数字を出して、淡々と説明するなど、より伝わりやすい表現はあるはずで、お互い「理解してほしい」と願っているはずなのに、うまくいかないもんだ。
被害者意識と不公平感が相互理解を遠ざける
「女性を性的に消費するな」というフレーズも、概要を伝えるには便利だけど、説得には不向きだろうなと思う。
だって、そんなつもりがない。
そんなつもりがないのに加害者扱いをされたことによる被害者意識が先に来てしまう。
「そんなつもりで言ってるんじゃないのに、おかしな言いがかりをつけるな!」と反発する男性が多い理由はそれだろうなと。
自覚がないことを強く責められても、言いがかりに感じてしまう。
相互理解を望むなら、言葉でブン殴り合っても非合理的なのに、男女差別問題といい、発達障害問題といい、どうにも被害者意識のぶつけあいと、攻撃性が目立つよなと常々感じている。
お互いに「不公平だ」と感じている
男性が「世の中、男性に対して不公平」と感じている理由として最も多かったのは、「女性の方がサービス面で優遇されているから」だった。次に多かったのは「女性は女性専用車両があるから」、そして「男だからと言って求められるものが大きいから」が続いた。
一方、女性が「世の中、女性に対して不公平」と感じている理由として最も多かったのは、「家事・子育ての負担が大きいから」だった。次いで「男性との給与格差があるから」、そして「男性と比べて昇進しづらいから」が続いた。他には「結婚・出産・子育てと仕事の両立が難しいから」なども挙がった。
一方、「男(女)で良かった!」と思う割合には大きく差が出ていて、「男性は得!」とは思わない男性が半数以上を占めている。
事実(※)がどうあれ、「男は損だ!」と、不公平感や被害者意識を感じている男性が多く、「女は得だ!」と感じる女性が多い。
※参考:ジェンダーギャップ指数2018、日本は110位でG7最下位「日本は男女平等が進んでいない」 | ハフポスト
※参考:準強姦で起訴の男性会社役員に無罪判決 地裁久留米支部 – 毎日新聞
※参考:三つ子の育児、背負い込んだ母 泣く子を投げ落とした夜:朝日新聞デジタル
男性が「不公平だ」と感じ、女性が「得だ」と感じる根拠として最も大きい理由は「女性の方が、サービスで優遇されているから」。うーん、なんだそれ。
不公平感が被害者意識を強め、不安が攻撃性となって現れる
お互いに「自分たちは被害者だ!」と思っている。
男性側からすると、責められている内容も、身に覚えがない。
「お前らの方が優遇されているじゃないか、言いがかりをつけないで欲しい!」と思ってしまうわけですね。
いわれのない攻撃をされたと感じ、正当防衛のために、反撃に出る必要性を感じるんでしょうかね。
そういう相手に、話を聞いてもらいたいと思った時、わたしたちはお互いに、どんなアプローチをするべきなのでしょうか。
少なくても、罵り合うことではないと、わたしは考えます。
男も女も不公平を感じられずに済む方向に進めばいいのにね
前も書いたけど、本来わたしは発達特性ゆえか、男女で分けられるのが好きではないし「性別関係なく人権が尊重される世の中になればよい」と思っている。攻撃しあっても伝わらない。言葉を尽くしてもピックアップされるのは過激派の女性の発言。なんだかな。
— 望月志乃🌞ADHDだヨ!全員遅刻 (@shinoegg) 2019年3月17日
みんななかよくできればいいのになとおもいました。
— 望月志乃🌞ADHDだヨ!全員遅刻 (@shinoegg) 2019年3月17日
男性は男性で、社会で背負わされる責任も多いし、
女性は女性で、社会で同等に扱われない。
どちらも人権が尊重されているとは言い難い世の中であることは確か。
強い調子で言わないと、伝わらなかったり、なかなか変えらないものもあって、そういうアプローチも必要なのかもしれないが。(話題になった「日本○ね!」など、私は好きではないが影響があったのも確か)。
とりあえず、「女性優遇サービスが多いから恵まれている」とか
「なんで被害者の自分たちが、下手に出て機嫌を伺わなければならないんだ」とか
当たり前とされていることを疑うことから、はじめてみません?
コメント
どんなに丁寧な言葉遣いで書いてもこの手の記事が反発されるのは、「お前たちの方だけが何とかしろ!変われ!」としか書いてないように読めるからですね。
「それは読み方が」「読む方の読解力が」も同じです。
一度そう思われると、絶対に相手に響きません。響かないと問題は何も解決しないだけではなく、反発されてむしろ悪化しますね。
難しい。私はTwitterの発信で勉強することが多いのですが、ある話題にRTや@で寄せられた発言に、ミサンドリーやミソジニー(ジャッ○オス、○犯罪予備軍、ま〜○、
)を見つけることがあります。
正しく(偏見や差別に囚われず、問題をきちんと発信しようと)発言しているように見えた方が、上記であげた発言にいいねをつけていたり、相互フォローだったり、すると、正直しんどいです。ミュートやブロックをする度に、問題自体から目を背けて、ないものとする方が楽に思えます。やっぱり難しい。
難しい。私はTwitterの発信で勉強することが多いのですが、ある話題にRTや@で寄せられた発言に、ミサンドリーやミソジニー(ジャッ○オス、○犯罪予備軍、ま〜○、
)を見つけることがあります。
正しく(偏見や差別に囚われず、問題をきちんと発信しようと)発言しているように見えた方が、上記であげた発言にいいねをつけていたり、相互フォローだったり、すると、正直しんどいです。ミュートやブロックをする度に、問題自体から目を背けて、ないものとする方が楽に思えます。やっぱり難しい。