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松居一代さんのブログ騒動から考える「幸せとは何か」

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松居一代さんのブログが今、話題になっている。

先日、ブログで「1年5ヶ月も尾行され続けている」であるとか、「現在も身を隠しつつ逃亡中」であるとか、「3日以上ブログの更新がなかったら警察を呼んで欲しい」などと綴っており、「松居一代のブログが怖い」とネットを中心に騒動になっていた。

その後もコンスタントに、ブログを更新し続けていたようだが、今日になって、YouTubeに本人自ら動画をアップ。夫や週刊誌編集部の悪行(?)を涙ながらに暴露する内容のようだ。

ネットではそんな松居一代さんに対して、精神を病んでいるのではないかと疑う声が多い。もし本当にそうである場合、デリケートな問題ゆえに、彼女について言及するのは避けた方がいいのではないかと考えていたが、それとはあまり関係のない部分で、個人的に思うところがあったので、書き残しておく。

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孤独が人間に与える影響

私は「孤独が人間を狂わせる」と常々思っている。

 松居一代さんについて調べてみたところ、所属事務所は「松居一代事務所」で、所属タレントは彼女一人。代表取締役も本人が務めているという。マネージャーもなく、完全なセルフプロデュースのようだ。

それに加えてプライベートでは、一人息子や夫との不仲説や、別居が一部で報じられている。騒動になる直前のブログ記事で、ご自身も「一人ぼっちで還暦&誕生日のお祝いをした」と綴っていた。もしそれらが事実なら、松居一代さんを取り巻く環境は、孤独なものだろうなと思う。

それが今、メディアでこれだけ騒動になっていることを考えると、少なくてもこうして注目されているうちは寂しくないわけで、今後、落ち着くどころか益々エスカレートしてしまうのではないかと感じた。

「綺麗好きなら愛される」と心のどこかで思っていた

松居一代さんといえば、「マツイ棒」。綺麗好きなことで有名だった。

また、投資家としても精力的に活動していたようで、かなりの資産家でもあったらしい。

芸能界では、長らく「おしどり夫婦」で通っていて、セレブでありながら主婦業をこなす、明るいキャラクターで売っていた松居一代さん。

ここからは完全に私の話なのだが、彼女の現状について知れば知るほど、自分の幸せについて考えさせられた。

 (私のブログを読んで下さっている方にとっては、もうおなじみの話かもしれないが)、初見の方も多いだろうと想定して、ここで解説をひとつ。

私の母も、綺麗好きな主婦だった

家中いつもピカピカで、ホコリ一つ落ちておらず、家具や床には反射した顔が映り込む。

一方、(今も母は理解していないが)私には生まれつき「部屋が片付けられない」症状で有名な発達障害、ADHD(注意欠如多動症)があり、私の部屋だけ常に「汚部屋」状態だった。

完璧主義の母にとって、この状況はかなりのストレスだったようで、「この子の将来のためにも、何とかしなければ」と思うあまり、躾をする過程で、過激な手段に出ることも少なくなかった。

当時は発達障害に対する認知度もなく、知らないのだから仕方がないが、「本人の努力ではどうにもならない部分」を、精神論から人格否定してしまうようになり、「部屋が汚いのは、だらしないから!そんな人間は、何をやってもダメ!そんなんじゃ、将来の旦那さんに捨てられるよ!」というのが口癖になっていた。合わせて「出ていけ!」と怒鳴りつけて外に放り出し、玄関の鍵をかけるまでがセット。

それを毎日毎日、何万回と受け続けたため、「部屋が汚いと人間失格」であるとか、「部屋が汚いと、見捨てられる」と、暗示のようになってしまった。もうこれは、何年もかかってかけられた呪いのようなもので、頭では分かっていても、深層心理にこびりついて、なかなか剥がれないから困ったもの。

「部屋が汚いと見捨てられる。責められて、不幸になる」と考えてしまう呪いがかかっているのに、(努力して綺麗に保っている仲間もいるので、あまり障害を言い訳にしたくないが)人よりも片付けが難しいという特性上、現状ではうまく行っていないことで、よく情緒不安定になる。

 

ここで話を松居一代さんに戻すと、前述のように、彼女は綺麗好きで有名だったわけで。

考えてみれば当たり前なのだけども、「部屋が綺麗でも、プロ主婦として家事を完璧にこなせたとしても、ここまで孤独になることがある」という現実を知った。

 

「掃除(家事)が苦手だ、だから私は主婦失格だ。見捨てられる。」の逆は成り立つのかというと、

「掃除(家事)が得意だ、だから私は主婦合格だ。見捨てられない。」になるわけだけども、必ずしもそうではないことが分かった。

 

「〇〇だから、愛されるに違いない。」なんてことは、きっと思い込みに過ぎないんだろう。

 

幸せって、なんだろう。

自分なりに必死に子育てをして、仕事をして、良妻として家を守って、その先に待っているのが「孤独な老後」では、あまりに報われないのではないか。

どんなに広くてピカピカの豪邸に住んでいたって、一人ぼっちなら余計に寂しさが募るだけなのではないか。

私が「いのちの電話」や「よりそいホットライン」などの、人生相談のコールセンターによくお世話になっていた頃、ベテラン相談員の方に、「色んな方のお話を聞いてきましたけどね、人は富や名声では幸せになれないんですよ…。これは絶対です。」と、説得力のあるコメントを頂いたことを思い出す。

 

夫婦って、なんだろう。

良妻賢母って、なんだろう。

人から愛されるって、どういうことなんだろう。

孤独にならないためには、どうしたらいいんだろう。

幸せって、なんだろう。

松居さんの隣に、手を差し伸べる方が現れることを願いつつ。
現場からは、以上です。

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