どうも、発達障害界の池波志乃を目指す女、望月志乃です!本日2回目の更新です。
何事も勢いのある時にやる!どうも!ADHDです!!
前回のお悩み相談では、「成人しているのなら、親にADHDだということを言わなくても構わない」ということを書きました。
ただ今回は、結婚して新しい家庭を持ちたいと考えている場合の、カミングアウトについてです。
【お悩みvol.6】結婚を意識している恋人にADHDであることを言えません
志乃さん初めまして。みやと申します。
最近からブログを拝見させていただいております。私の悩みに関して、志乃さんのご意見を伺いたく、メールさせていただきました。
私は大学でうつ病になり、卒業後、通っていた病院でADHDと診断されました。今は障害者手帳を取得し、障害者枠で働かせていただいています。
私には付き合って一年の恋人がいます。私はアラサーということもあり、この恋がいつか結婚に発展すれば良いなと思っているのですが、実は彼にADHDのことを話しておりません。
自分を不誠実に感じ、いつか言わなければと思っているのですが、発達障害への誤解などから、別れられたらどうしようという不安でなかなか言えません。周りの人に相談すると、「秘密にしときなさい」または「障害者手帳を返納したら?」と言われました。
私はストラテラを服薬すれば、日常生活は困ることはあまりないのですが、仕事をする際に難があり返納したくありません。
志乃さんなら告白しますか?しませんか?また告白するならどのようにしますか? 長文と超個人的な悩み、大変失礼いたしました。お返事お待ちしております。でもお返事がなくても全然かまいません。
ご質問ありがとうございます。
アラサーとなると、恋人との結婚を考える時期ですよね…。わたしもその時期は、かなり追い詰められていたことを覚えています。
わたしの場合は、結婚して子どもを持ったあとにADHDであると判明しましたが、「ありのままの自分では、受け容れて貰えないのではないか?」と、当時から自分自身に大きなコンプレックスがありました。
「相手にどう伝えたらいいのか?」「義両親や、義兄弟など、新しく家族になる方々に、自分や自分の家族のことをどう説明したらいいのか?」と、かなり深刻に悩んだ記憶があります。
「自分を不誠実に感じる」というのは、真面目な方にとって、かなり心理的負担のかかることです。
「志乃さんなら、告白するならどのようにしますか?」とのことですが、わたしは小賢しいところがある人間ですので、「相手があなたとの結婚を断りにくい表現はこうだ」とアドバイスすることもできます。
でもたぶん、真面目で誠実なあなたが本当に望んでいることは、そんなことではないですよね。
服薬すれば何も問題がないのに、どうして悩まないといけないんだろう
不思議ですよね。
発達障害があろうと無かろうと、あなたはあなた。
カミングアウトしようがしまいが、今のあなた自身を一年間、愛してくれていたパートナー。
それに、発達障害があると言っても、服薬さえすれば、問題なく社会的に自立した生活ができている。そして、これからも、服薬し続ける予定である。
つまり、結婚したとしても、これまでと何も変わりはしないのに、どうしてこんなことで悩まないといけないんでしょうね…。
わたしたちは、自分のことを「隠さなくてはいけない存在」と思わなくてもいいと、わたしは思っています。
罪悪感は人間に多大なストレスを与える
わたしの場合は、当時の恋人であった現・夫に、全てを話しました。
みやさんと同じように、「不誠実に感じる」というのもありましたし、それとは別に「ありのままのわたしを知った上で受け容れて欲しい」という望みがあったからです。
結婚するとなると、大切なパートナーと、新しく家族を作るということ。
発達障害は遺伝性のものだという説もあり、全てを隠して結婚をしても、不安と罪悪感で押しつぶされそうになるのではないでしょうか。
大切なのは、あなたが結婚相手に「引け目を感じない」こと
仮に、恋人に全てを話して、受け容れてくれたとしましょう。問題はそのあとです。
「発達障害を持った自分と、“結婚してくれた”。」と負い目を感じてしまうと、人生をこれからずっと一緒に歩むパートナーと、対等な関係を築きづらくなります。
あなたは、現時点でもう、地に足をつけて生活することが出来ているし、服薬さえすれば、自分が問題なく生きていけることを知っている。わたしには、出来ていないことです。
1人の自立した大人として、そんな自分を誇ってください。
人生のパートナー選びは慎重に
発達障害であることを、ありのまま話して、結婚を拒絶されたとして。
そういうお相手と、これからの人生をずっと一緒に歩むとなると、お互いにとってかなり負担が大きいです。
わたしの周りのADHD主婦を見ていると、「旦那さんが自分のADHDを受け容れてくれているかどうか」で、幸福度にかなり差があることがわかります。
結婚を焦る気持ち、不安に思う気持ちはよくわかりますが、理解を示してくれるパートナーを選んだ方が、長い目で見て、絶対にいいです。
そんなことはきっと、わたしに言われなくても分かっていらっしゃいますよね。
あなたが自分自身とお相手に、“胸を張れる”選択を
質問の内容を見ても、彼に黙ったままで結婚することを、あなたは望んでいないということが分かります。
ただ不安で、一歩を踏み出せないだけ。
もし拒絶されたとしても、その時は苦しくても、後から振り返ってみれば、絶対に必要なことだったんだと分かります。
繰り返しますが、一番大切なのは、お相手に対して負い目を感じない選択をすること。
誠実に、正々堂々と勝負して、うまくいかなかったのなら、「きっと、わたしが幸せになるための、運命の相手ではなかったのだ」と、諦めもつくのではないでしょうか。
何かとネガティブに語られがちな発達障害ですが、ADHDを抱えていても、結婚して子どもを産んで、幸せに暮らしている当事者もたくさんいます。
もしその説明が必要なら、是非このブログを紹介してください。苦労もありますが、わたし割と、幸せです。
わたしは、あなたのことをよく知りません。
ただ、このご質問内容から、あなたが、誠実で、頑張り屋で、気遣いができる、素敵な女性だという印象を受けました。
お相手に、何より自分自身に対して、誠実に生きてください。
それが、「あなたらしさ」なのではないでしょうか。
あなたの結婚生活が素晴らしいものになることを、心から願っています。
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それでは、また。
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コメント
みやです。お返事ありがとうございました。今までは「一生秘密にするのもありなのかもしれない」という気持ちが少しあったのですが、お返事を読んだことにより完全になくなり、告白する意思を固めることが出来ました。しかし、それでも今すぐ告白するまでの勇気がもてません。なのでとりあえず、自分の発達障害の傾向の検査結果があるので、自分が何が苦手なのかなどをうまく伝えられるよう考えていこうと思います。adhdの本なども読み、相手に理解してもらえるよう努めたいと思います。駄目だったらその時はその時ですね。こんな風に前向きになれて、志乃さんにはとても感謝しております。ありがとうございました。