ADHDとは(漫画で分かる大人のためのADHD情報サイト紹介)
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10月はADHD啓発月間ということで、Twitterにて「#ADHD啓発」というハッシュタグが賑わっています。当事者達によるツイートをまとめたものがこちらです。
啓発がなぜ重要なのか
わたしが常に低意欲でだるい原因、低血圧かと思ったけど、調べるとADDの症状の可能性が高くなってきた。前頭葉とドーパミンシステムの不具合。
— 望月志乃🌞ADHDだヨ!全員遅刻 (@shinoegg) 2016年10月4日
ドーパミンは「生きる意欲を作るホルモン」ともいわれていて、幸せだな~と感じたり、やる気を出したりするもの。その分泌がうまくいっていないと言われると、普段から旦那に「…生命活動がんばって」って言われるのにも納得。
— 望月志乃🌞ADHDだヨ!全員遅刻 (@shinoegg) 2016年10月4日
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「生きるのって面倒くさいな」って何度思ったかわからなくて。食べたり、動いたり、人とかかわったり、何か感じたりするのもだるい時がある。疲れてるとか、うつっぽい、とかじゃなくて、それがデフォルトみたいなところがあって、(私どんだけ面倒くさがり屋なのよ)と思ってたわー
— 望月志乃🌞ADHDだヨ!全員遅刻 (@shinoegg) 2016年10月4日
わたしが30年くらい「性格」だと思っていたことが「ADHDの主な症状」としてズラっと並んでたりするので、こうなってくると「性格ってなんだ?」って考え事がはじまって思考回路がぐーるぐる。
— 望月志乃🌞ADHDだヨ!全員遅刻 (@shinoegg) 2016年10月4日
わたしが「だらしない」のも「面倒くさがり」なのも、性格のせいであり、すべてが「意思が弱いせい」だと思っていました。
幼少時代より失敗を叱責されたり、それによって人格を否定される機会があまりに多く、自己嫌悪と罪悪感の連続でした。大人のADHDに苦しむ人の多くは、そうした幼少時代の経験によって、自己肯定感が育まれにくく、うつ病などの二次障害に苦しむケースが多いことが分かっています。
原因を知らなければ対策もとれない
何十年も「原因不明」で困っていたことの、原因と対策がWikipediaに書いてあったりして。啓発ってさ、ほんと大事ですよね。#ADHD啓発
— 望月志乃🌞ADHDだヨ!全員遅刻 (@shinoegg) 2016年10月4日
ADHDをめぐる論争
これだけ発達障害の認知が広まってきていて、こうして実際にその症状に苦しめられている人間がいるのに、「医者の作った病気」とか「考え方次第で消せるもの」と当人や当事者家族たちにアピールしてくる人が、今もあとを絶たないんだよな。
— 望月志乃🌞ADHDだヨ!全員遅刻 (@shinoegg) 2016年10月4日
様々な考え方があるかとは思いますが。個人的には「病気かどうか」は重要ではなく、「困っていること」にラベルがついて、傾向と対策を共有できやすい世の中になってきた、という認識です。
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ADHDと二次障害。二次障害とは知らずに長い間治療していた
うつ闘病中、1番しんどかった時期は、個人的に「回復期」(実際、この時期に自殺してしまうケースが多い)。元々、極度の面倒くさがり屋なのもあって、うつのせいなのか、怠慢のせいなのか頭がこんがらがったし、自責の念が凄まじかった。それもADHDの気質だったとはね…
— 望月志乃🌞ADHDだヨ!全員遅刻 (@shinoegg) 2016年10月4日
やる気を出すための脳のシステムがうまく回らず、何かに取り掛かる際に人よりも労力を必要とするそうです。
当時、大体の精神科・心療内科が、大人の発達障害について取り扱ってなかった。うつの回復が遅れていて大学病院にセカンドオピニオンに行った後も、疑いがかかったのは「双極性障害」のほうでADHDのAの字も出ず。今は少しは変わっているのかな。知らなければ対策もできない。
— 志乃@ADHD啓発月間 (@shinoegg) 2016年10月4日
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「ADHDかもしれない」と思ったら?
いきなり専門医に行くことは難しいので、まずは無料で相談できる身近な専門機関の相談窓口を利用するのがおすすめです。子どもか大人かによって、行くべき機関が違うので、以下を参考にしてみてください。
【子どもの場合】
・保健センター
・子育て支援センター
・児童発達支援事業所
・発達障害者支援センター
【大人の場合】
・発達障害者支援センター
・障害者就業・生活支援センター
・相談支援事業所
知能検査や発達検査は児童相談所などで無料で受けられる場合もありますし、障害について相談することも可能です。その他、発達障害者支援センターで障害についての相談ができます。
引用元:
ADHD(注意欠陥・多動性障害)とは?症状の分類と年齢ごとの具体的な特徴 、診断方法まとめ | LITALICO(りたりこ)発達ナビ
発達障害支援センターなどに相談する際の注意点
実際に私が発達障害支援センターで聞いた話なのですが、相談者の中には「行けば何でも救われる、解決してくれる」と、過度な期待を寄せ過ぎてしまう方や、中には「あなたの場合は発達障害ではない可能性が高い」と言われて、ショックを受け過ぎてしまったり、逆上してしまう方もいらっしゃるそうです。
支援センターなどはあくまでも「相談」機関で、医療を行う場所ではありません。相談機関での支援を万能薬のように考えたり、「自分が欲しい答え」を求めに行くようなことがないよう、注意をしてください。
「自分を正しく知る手がかりを探しに行く」くらいの気持ちで、ちょうどいいのかもしれません。
成人ADHDを相談できる病院を調べる方法
参考になさってみてください。
現場からは以上です。
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